2022年の1年間でもっとも反響のあったニュースランキングです。
引用記事:
『2022年 大麻・CBDニュース総選挙』結果発表!1位は「タイ、大麻合法化へ」
『2022年 大麻・CBDニュース総選挙』結果発表!1位は「タイ、大麻合法化へ」
ウェルネスキット株式会社が調査したCBD関連ニュースのランキングの紹介です。
■『2022年 大麻・CBDニュース総選挙』とは
『2022年 大麻・CBDニュース総選挙』は、同年に起きた国内外の大麻・CBD関連の厳選17ニュースより、最も印象に残ったニュースランキングを決める、オンライン投票イベントです。今回は第1回開催になることから、日本国内の情報メディアとして初めて(※)の試みになります。本イベントは、日本最大級のCBDショップ検索サイト『CBD Library』と、大麻・CBDニュース情報サイト『CANNABIS INSIGHT』によって共同開催(2022年12月11日〜21日)されました。
※自社調べ(2022年12月)なお、CBD(カンナビジオール)とは、日本国内では使用が認められている大麻(麻)由来の健康成分です。近年、ウェルネス領域で期待が集まっています。
■『2022年 大麻・CBDニュース総選挙』結果
『2022年 大麻・CBDニュース総選挙』の投票結果は、以下の通りです。1位. タイ、大麻合法化へ(352票)
2位. Amazon JapanがCBD商品の販売を許可した(237票)
3位. HHCが指定薬物に指定された(228票)
4位. バイデン大統領、大麻非犯罪化に関する声明を発表(224票)
5位. 『UHA味覚糖』製造のCBDグミが8/18より先行予約開始(152票)
6位. ドイツ、大麻合法化計画を発表(147票)
7位. 岸田政権初の「骨太の方針」に「大麻」の文字が記載された(128票)
8位. 大麻アイドル『ASA GIRLS』がデビュー(125票)
9位. 渋谷、『CBDジャーニーvol.4』『CanaCon2022』が開催(107票)
10位. カナダ『Uber Eats』で大麻の配達が開始(106票)
11位. TBS地上波全国放送のニュース番組でCBDが特集される(105票)
12位. 第四回大麻規制小委員会の「とりまとめ」が公開(95票)
13位. 『ABEMA Prime』で大麻規制・CBDに関する議論が放送(94票)
14位. 地上波TVで大麻情報バラエティが放送開始(80票)
15位. 日本におけるCBD製品の使用実態に関する横断調査が公開(79票)
16位. 産業用大麻の振興に向け自民勉強会発足(76票)
17位. 米CBD企業、MLB初のスポンサー契約(37票)
1位はタイでの、大麻合法化でした。海外では、大きな動きとして大麻の合法化の流れがありました。6位にもドイツの合法化計画などがランクインしています。
2位のアマゾンジャパンがCBD製品の販売を解禁したことも大きな話題を呼びました。CBD製品の通販では、楽天が主流でしたが、今後アマゾンが台頭してくるかもしれません。
5位のユーハ味覚糖がCBDグミを製造したことも大きなニュースでした。日本の大手メーカーがCBD製品の製造へ進出というのはインパクトがあります。前年2021年にライフガードのチェリオがCBD飲料「CBDX」を発売した時も大きな反響がありました。
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総投票数:2,376票
投票参加人数:464名
自由コメント欄(任意)記入率:78%■ランキング上位のニュースと投票者コメント
1位:タイ、合法化へ
2022年6月9日、タイで大麻が合法化されました。このニュースは、日本国内の大手メディアやニュースで取り上げられ、大きな話題を呼びました。半ば勢いで実施されたタイの大麻合法化施策。不安定な箇所も多くあり、2023年は規制が強化されるかもしれません。▼投票者からのコメント
アジア初として、医療目的での利用が合法化された。医療目的でも合法化がなされるニュースはとても良く、印象に残る。
これを期に、日本の合法化に一歩近づき、利用できることを望みます。2位:Amazon JapanがCBD商品の販売を許可した
CBDを含む商品の出品を禁止していたAmazon Japanにおいて、2022年5月11日よりCBDを含む商品の販売が許可されました。みなさんが、普段活用しているAmazonでCBDが入手できるようになるのは画期的なことで、CBD初心者も手を出しやすくなりました。▼投票者からのコメント
Amazon JapanでCBD商品が取り扱われるようになったことで、より日本で身近にCBDを知られるようになったと感じました。
実際にとっても便利だとおもいました。CBDがより身近に感じられたニュースです。安心して購入できる印象が強まりました。3位:HHCが指定薬物に指定された
2022年1月〜3月に国内でHHC(ヘキサヒドロカンナビノール)がブームになり、品切れ続出状態になるほどの人気成分になりました。しかし、THC(テトラヒドロカンナビノール)と同じように精神活性化作用が含まれていることから、2022年3月7日より指定薬物に指定されました。指定薬物への指定以降、HHC関連で逮捕されるニュースがいくつか見られました。▼投票者からのコメント
HHCが指定薬物に指定されるまでの規制スピードが早く、驚きました。
HHC規制のショックは計り知れないです。抗うつ薬を絶てるきっかけになり、各方面に疑問と真実をきちんと勉強しようと思いました。投票者の多くの方々から大麻・CBDのニュースに関する熱量の高いコメントをいただきました。
■2022年の大麻・CBDニュースの振り返り(総括)
2022年は、国内外で大きな変化があった年になりました。日本と同じアジア圏では、タイが6月に大麻合法化政策を施行し、タイの街中でも大麻販売店が急増しました。また、大麻関連のニュースが多いアメリカ合衆国では、バイデン大統領が大麻を非犯罪化する声明を発表するなど、各国で政策に関するニュースが目立ちました。日本国内では、CBD製剤による治験の開始や岸田政権の「骨太の方針」に「大麻」という文字が記載されるなど、大麻由来成分の活用を前向きに捉えたニュースがありました。ビジネスの側面からは、CBDスタートアップが大手お菓子会社とコラボ製品を発売したことや、日本最大級のイベントが渋谷ストリームで開催されるなど業界の認知度上昇に繋がるニュースが多くありました。国内外で大麻・CBD市場の「大きな変化」を、著しく体感できた2022年になりました。
ニュースやメディアの情報をチェックしていると2022年は日本でも徐々にCBDが浸透してきていることを感じました。
■2023年の考察
2022年のランキングと振り返りを踏まえて、2023年の大麻・CBD市場の展望を考察します。1.大麻取締法の改正により「部位規制」から「成分規制」へ
厚生労働省の有識者会議で、大麻取締法の見直しが検討されています。大麻草の部位ごとの規制ではなく、精神活性化作用のある「THC」規制を規制し、精神活性化作用のないCBDの研究や治験に力を注ぐ姿勢を見せています。これらのことにより、2023年はCBDビジネスが加速することだけではなく、市場全体が大きく変化する年になると考えられます。2.大手企業の参入
大麻取締法を含む大麻関連の「規制の見直し」により、基準が明確化されると、大企業がCBD市場に参入することが考えられます。CBD製品がより身近な場所で販売されること、クオリティの高い製品、価格が低下するなど、CBDの入手が容易にできるようになると考えます。実際に2022年は『UHA味覚糖株式会社』がCBDグミの製造に携わりました。3.脱法ハーブ時代再来の可能性
大麻・CBD業界では精神活性化作用を求めるユーザーが一定数存在しているため、国内では規制されている「THC」に似た成分が流通することがしばしばあります。そのことからランキングで第3位に入賞した「HHC規制」のニュースのように、新たに精神活性化作用のある成分が輸入し、規制され、また輸入されるといった精神活性化成分の「イタチごっこ」が引き起こることが考えられます。
今後気になる動きとしては、海外でアメリカなどで、若干CBDを規制する動きが出てきていることです。
問題は、上記の1.や3.にあるように成分です。違法成分のTHCに関する規制がさらに厳しくなっていくものと予想されます。
今後、CBDに関するルールが整備され、大手企業の参入などでさらにCBD市場が活性化していくことを望みます。
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